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作品紹介 15gallery 15

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『#こわれもの』


当たって砕けられるほど、勇気があるわけじゃないんだけれど。
砕けた破片が届くほど、近い距離ではないかもしれないけれど。

気まずくなってしまうかな、困らせてしまうかな。
そんなふうに考えて、僕は身動きがとれなくなってしまうわけです。

『#ペンギン』


20代最後に書いた作品です。
30歳というと、とても大人な存在だと想像していたけれど、今の自分はどうだろう。

ゆっくり、少しずつしか前に進めていないかもしれないけれど。
ペンギンのように、いつか自由に、自分の海を飛び回りたいな。

『#メガホン』


僕の気持ちに気付いて欲しい。
そんなふうに思っても、うまくいかないこともあるわけです。
僕の声が届くような、そんなメガホンがあったらなぁ…なんて。

でも、もしもそんなものがあったなら、君だったらそれを口じゃなくて耳に当てて。
きっと、いろんな声を聴こうとするんだろうなぁ。

『#たこ焼き』


このまま手を出したら、きっと火傷してしまうんだろう。
たぶん傷ついてしまうんだろう。
そんなふうに思っていても、止めることなんてできなくて。

蓋をして、見えないようにしようと思っても、匂いが届いてきてしまう。
そう、それがたこ焼きです。

『#切り株』


今、過ごしている時間は、自分の中に、何らかの形で蓄積されているのか。
知識や能力、必要な力は備わっているのか。
たぶんそれは、その力が必要になったときにしか、わからないんだろうなぁ。

切り倒した後から、また年輪を重ねようと思っても、それはきっと難しいことなんだろうけれど。

『#柿』


まだまだ青いと言うけれど、立派なあなたを見ていると、多くのものを受け取ってきたんだろうなぁと思います。
枝から離れるのが少し早かったのかもしれないけれど、僕はそんな存在がいたあなたを少し羨ましく思います。

きっと次の幹も、次の実も、立派に育つんだろうな。
またお互いの、そんな話ができる機会があれば嬉しく思います。

『#綱引き』


だったらいいなぁ、と思いながら。
押しても引いても近づけないものは近づけないものです。

惹かれているけど近づけなくて、押してみても引かれてしまうんだよなぁ。

『#バク』


ぼくがあなたのためにできることなんて、何もないかもしれないけれど。
ただ、これから進むその道が、幸せで溢れているようにと願っています。

『#カーテン』


カーテンをつけるのってなんででしょう。
僕は、眩しい光を遮るためというよりも、外から部屋の中を見られないようにするため…かなぁ。
でも、もちろん中から外も見えなくなって、外の光を見たとき、とても眩しく感じるんです。

なんかね、自分の嫌いなところとか、コンプレックスのようなもの、隠そうとする気持ちを持っていると駄目だなぁって。
閉ざしているつもりはなくても、周りと隔たりを感じてしまうんだなぁ。 

『#ともだち』


大人になってから友人を作るのって、少し難しく感じる最近です。
価値観の違いを感じたり、それぞれ家庭を持っていたりして。

当たり前のように隣にいて、自宅の電話番号まで憶えていたり。
子どもの頃のともだちの事を、少し懐かしく思い出すことがあるんです。

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