『#こわれもの』当たって砕けられるほど、勇気があるわけじゃないんだけれど。 砕けた破片が届くほど、近い距離ではないかもしれないけれど。 気まずくなってしまうかな、困らせてしまうかな。 そんなふうに考えて、僕は身動きがとれなくなってしまうわけです。 |
『#ペンギン』20代最後に書いた作品です。 30歳というと、とても大人な存在だと想像していたけれど、今の自分はどうだろう。 ゆっくり、少しずつしか前に進めていないかもしれないけれど。 ペンギンのように、いつか自由に、自分の海を飛び回りたいな。 |
『#メガホン』僕の気持ちに気付いて欲しい。 そんなふうに思っても、うまくいかないこともあるわけです。 僕の声が届くような、そんなメガホンがあったらなぁ…なんて。 でも、もしもそんなものがあったなら、君だったらそれを口じゃなくて耳に当てて。 きっと、いろんな声を聴こうとするんだろうなぁ。 |
『#たこ焼き』このまま手を出したら、きっと火傷してしまうんだろう。 たぶん傷ついてしまうんだろう。 そんなふうに思っていても、止めることなんてできなくて。 蓋をして、見えないようにしようと思っても、匂いが届いてきてしまう。 そう、それがたこ焼きです。 |
『#切り株』今、過ごしている時間は、自分の中に、何らかの形で蓄積されているのか。 知識や能力、必要な力は備わっているのか。 たぶんそれは、その力が必要になったときにしか、わからないんだろうなぁ。 切り倒した後から、また年輪を重ねようと思っても、それはきっと難しいことなんだろうけれど。 |
『#柿』まだまだ青いと言うけれど、立派なあなたを見ていると、多くのものを受け取ってきたんだろうなぁと思います。 枝から離れるのが少し早かったのかもしれないけれど、僕はそんな存在がいたあなたを少し羨ましく思います。 きっと次の幹も、次の実も、立派に育つんだろうな。 またお互いの、そんな話ができる機会があれば嬉しく思います。 |
『#綱引き』だったらいいなぁ、と思いながら。 押しても引いても近づけないものは近づけないものです。 惹かれているけど近づけなくて、押してみても引かれてしまうんだよなぁ。 |
『#バク』ぼくがあなたのためにできることなんて、何もないかもしれないけれど。 ただ、これから進むその道が、幸せで溢れているようにと願っています。 |
『#カーテン』カーテンをつけるのってなんででしょう。 僕は、眩しい光を遮るためというよりも、外から部屋の中を見られないようにするため…かなぁ。 でも、もちろん中から外も見えなくなって、外の光を見たとき、とても眩しく感じるんです。 なんかね、自分の嫌いなところとか、コンプレックスのようなもの、隠そうとする気持ちを持っていると駄目だなぁって。 閉ざしているつもりはなくても、周りと隔たりを感じてしまうんだなぁ。 |
『#ともだち』大人になってから友人を作るのって、少し難しく感じる最近です。 価値観の違いを感じたり、それぞれ家庭を持っていたりして。 当たり前のように隣にいて、自宅の電話番号まで憶えていたり。 子どもの頃のともだちの事を、少し懐かしく思い出すことがあるんです。 |